説明
ボルドー右岸カノン フロンサック地区の掘り出し物
AOCカノン フロンサックのトップシャトーの一つで、この1999年当時の管理者はあのペトリュスやトロタノワを持つJ.P.ムエックス社。
綺麗に熟成している古酒の風格があり、枯葉、紅茶、チェリー、燻製、なめし皮、キノコの香りが立ち昇ります。
「特筆すべき余韻の長さ」に只者ではない造りの良さが現れています。トリュフ、舞茸、椎茸などを使った料理と良く合い、ステーキの後に口に含むとワインの甘みが増してさらに素晴らしい美味を堪能できます。
「評判が良いとされているワイン」を買うのではなく「今飲んで状態が良いワイン」を買いたい人には、この上ない掘り出し物!
親しい友人と「1999年に何してた?」と思い出を語り合う時間に是非。
品種はメルロ75~80%、カベルネ・ソーヴィニョン20~25%。
※サンテミリオン グランクリュのシャトー カノンが造るセカンド「クロワ カノン Croix Canon」とお間違えなく。
追加情報
生産地 | フランス – ボルドー |
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羽鳥@Xwine.jp –
古酒を愛でる人限定の熟旨ボルドー。コルクもまだしっかりしているのは流石ムエックス社のシャトー。
古酒特有の複雑味を飲み慣れてない人は「変わったワイン」と間違える可能性があり、例えばワインバーなどでわかりやすい果実味がウケる層に出すには向いてないかも。
味のインパクトや果実感の強さではなく余韻で勝負する実直なスタイルで、第一印象は淡く静かだが、飲み込んだ後にまるで立体的な枯山水画に迷い込んだかのような幽玄の思索に誘われる感覚は、上質な古酒でしか味わえない境地。
「老」でも「衰」でもなく「熟、醇、静、深、枯旨」の世界。タレントで例えると藤村俊二(おヒョイさん)の佇まいを思い出させる。