今年テイスティングした中から、新しく発掘したワインのBEST5を発表します。
プロ向け試飲会は中止や自粛の影響で機会は減りましたが、輸入元の在庫を自腹で買って味を確認したりして発掘したワイン達です。
順位は付け難いので、5つ並べてご紹介します。
シャトー クリネ 2017(入荷待ち)
「ユニオン デ グラン クリュ ド ボルドー」に加盟する約70シャトーの2017ヴィンテージを比較する会で、このクリネが素晴らしい出来でした。この年のスターワインの一つであることは間違いない。
柔らかいコクがありながら、とてもバランス良く詰まった綺麗なエキス感。たおやかで渋すぎず、酸が低いので早くから飲めます。お値打ちなロットを見つけたら買い付ける予定です。
ビオディナミ農法のシャンパーニュといえばジャック セロスが有名ですが、次に来るスター候補としてド スーザは見逃せません。
この「キュヴェ デ コダリー」はスタンダードクラスとは別格の、引き締まったミネラル、複雑な旨み、長く美しい余韻(=コダリー)を持ち、極めて上質で次元の高い造りを感じさせます。
文句なしに旨いです。リッチなオーク、しっとりと深いエキス。
一口飲んだだけで「あ、高いピノノワールだ!」とわかります。
酸が低く、出汁系旨味のあるやわらかい仕上がりで、素晴らしいコストパフォーマンス。
リーズナブルで美味しいピノノワールを見つけるのが難しい昨今、これが3000円ならまとめ買い!
妖艶に香り立つカシスやラズベリー、焦点の定まった渋すぎないエキスと滑らかな口当たりに黒鉛と鉄のニュアンス。完熟した果実味とダークチョコのようなインキーさは出来の良いモダンなサンテミリオンのような素晴らしいバランス。
ボルドーの中でもマイナーなコートドカスティヨン地区だからこそ、3000円台というリーズナブルな価格で手に入ることが驚き!
シャブリ グランクリュ レ クロ 2003 /ラ シャブリジェンヌ
シャブリの中でも名高い特級レクロのバックヴィンテージ。
「華やかで、澄み切っていて、かつ深い」という相反する要素が見事に調和している。まるで蜜入りの茉莉花茶(ジャスミンティ)のよう。白ワインにこんな姿があり得るのか!と驚きました。
例外的猛暑の2003年に完熟した特級シャブリが、長期熟成に耐え、過剰さをを削ぎ落とした大地のミルクとして結晶化したボトルを「今買って、今味わえる奇跡」が、ここにあります。
過去のBESTワインセレクションも揃ってます
クロスワインでご紹介している銘柄は、過去に見つけたBESTワインから毎年の出来を確認しながら継続して仕入れているものも多く、「どれを飲んでも間違いなく旨い!定番ワイン」として、リピートのご注文も沢山いただいております。
例えば、
2019年BESTワインの一つ「メルキュレイ ブラン 2005 /ドゥメセ」は今年も”熟成ブルゴーニュ白の掘り出し物”として、ワインバーやレストランのソムリエさんからもご注文をいただいております。
ラベルがスタイリッシュな「アルファオメガ」は2014年の日本初入荷から扱っており、ギフトとしても喜ばれる逸品です。
驚きのコク旨ワシントンワイン「ダンハム セラーズ シラー」は、2012年の試飲会で最も印象に残ったワインの一つで、2019年にシアトルで行われたワインフェス「Taste Washington」に参加した際に生産者とお会いしてきました。
これからも貴方の人生とクロスするBESTワインを発掘してまいります。